PC(Steam)版『ドラゴンクエストI&II』を80時間プレイし、全実績を解除しました。難易度はノーマルでのやり込みプレイです。
原作の雰囲気を残しつつ、ガイド機能などが追加され、かなり遊びやすくなっています。 もともとシンプルで無機質さもあった初代のストーリーは、リメイクによって“物語として感じられる”厚みが生まれていました。
Iはテンポよくまとまったボリュームで、IIは一気にスケールが広がる構成です。 2作を通して遊ぶことで、シリーズの流れや世界観の積み重ねを強く感じられる作品でした。
良かった点
- レベルがさくさく上がるテンポの良さ。 ドラクエIは特にテンポが良いです。 レベルが気持ちよく上がり、サクサク進められます。 後半は敵の強さがしっかりインフレしてくるため、難易度としても程よい緊張感がありました。
- 原作の雰囲気を残しつつ遊びやすくなっている点。 原作の雰囲気を壊さず、現代向けに調整されている点は好印象です。
- ガイド機能や便利ボタンが快適。 ガイド機能はかなりありがたい存在でした。 昔ながらの作りを尊重しつつも、迷子になりにくい設計になっています。
- 追加ストーリーによって物語に厚みが出た点。 もともとシンプルだった物語に、きちんと感情の流れが生まれています。 無機質だった世界が、リメイクによって“ちゃんとした物語”として感じられました。 宿屋のイベントも印象に残っています。 一般女性とのお楽しみ要素は思わず笑ってしまいました。ローラ姫がいるとできないという細かい仕様も含めて面白かったです。
- IとIIのボリュームバランスがちょうどよい点。 IIはボリュームがしっかりあり、Iとの対比も楽しめます。 Iがコンパクトにまとまっているからこそ、IIの広がりが活きていると感じました。
悪かった点
- バトルスピードは「超はやい」以外が遅すぎる点。 「超はやい」でちょうどよいと感じました。それ以外はテンポが遅く、選択肢としてほぼ機能していませんでした。
- 序盤は物理攻撃が安定しがちで、特技は後半前提のバランスになっている点。 序盤は呪文や特技の強さが実感しづらいです。 弱点も分からないため、安定してダメージが出せる物理で殴る戦い方になりがちでした。 最終特技クラスになってようやく存在感が出てきます。
- AI行動が雑魚戦で非効率な点。 AI任せにすると雑魚戦がしんどいです。 初ターンでイオナズンを撃てばよい場面で通常攻撃を選び、2ターン目にイオナズンを使うなど、MP効率が悪い動きが目立ちました。 その結果、すぐにMPが枯渇します。 ボス戦では手動操作していたため問題はありませんでしたが、雑魚戦のテンポはやや崩れました。
- 難易度バランスがやや荒い点。 後半は特技による強ダメージが前提になるため、MP不足が深刻になります。 そのため、防御によるMP回復を前提とした立ち回りになり、やや窮屈に感じました。
そしてシリーズを通して思うのは、ルビス様へのツッコミどころです。 I・II・IIIと、世界のピンチに関わる存在なのに、肝心なときにいません。 ゲームのことを考えると仕方ないですが、さすがに無能では?と考えてしまいます。 これは本気の批判というより、シリーズファンとしてのネタ的な感想です。
さらに言うなら、シドーが少しかわいそうです。 ただハーゴンに呼び出されただけで、登場直後ほとんど何もしていない段階で倒されてしまいます。 シドーの立場からすると、かなり理不尽な展開に見えてしまいました。
総評
80時間かけて全実績を解除するまで遊びましたが、総じて満足度は高いです。
原作の空気感を残しつつ、遊びやすくなっている点は素直に評価できます。 Iはコンパクトでテンポ重視、IIはボリュームと難易度で押してくる構成です。 2作の対比が非常に面白いと感じました。
バランスの粗さやAIの不満、MP管理の窮屈さなど気になる点はあります。 しかし、それも含めて“ドラクエらしさ”として楽しめる部分でもあります。
そして最後に。 シドーの立場で考えると、少し同情してしまう作品でもありました。
そうしたツッコミも含めて楽しめる方には、今でも十分おすすめできるリメイク作品だと思います。




















