『かまいたちの夜×3』クリア後レビュー

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『かまいたちの夜×3』をSwitch 2でプレイしました。 プレイ時間は19時間で、クリア済みです。『かまいたちの夜3』については金の栞まで取得しました。

今回はストーリー重視で遊びました。 難易度としては簡単に感じました。 もともと『1』と『2』は単作品でプレイ済みで、ストーリーもだいたい覚えていたため、メインストーリーは復習のような感覚でサクサク進められました。

購入のきっかけは特典のサントラ目当てでしたが、実際に遊んでみると、シリーズ完結編としてのまとまりを強く感じる作品でした。 『かまいたちの夜』を語るなら、これ1本でだいたい通せるという印象です。

良かった点

一番良かったのは、『1』『2』を踏まえたうえで『3』を遊ぶ構成に納得できたところです。 『1』と『2』は数時間でクリアできるため、過去作を知っている身としてはテンポよく振り返ることができました。

そのうえで『3』に入ると、過去作の記憶があること自体が面白さにつながっていました。 『3』は既プレイではあったものの、内容の記憶はかなり抜けていて、なんとなく犯人を覚えている程度でした。 そのため、改めて新鮮に遊べました。

複数の視点から真相に近づいていく構成も、『3』らしい面白さでした。単に事件を追うだけではなく、シリーズを通して見てきたものが最後に集まってくる感覚がありました。 『1』『2』を収録しているのは、『3』をしっかり楽しませるためでもあったのだと感じました。

サウンドノベルとしての魅力も強く残っていました。 テキスト、背景、音によって雰囲気を作っていく感覚は、今遊んでもしっかり怖さがあります。 特典サントラ目当てで購入したこともあり、音の印象も自然と意識しながら遊んでいました。

分岐やエンディング回収も、シリーズらしい楽しさがありました。

謎が残った状態でクリアにはなりましたが、エンディング No.79を見てかなり納得できました。 これを見ないとクリアとは言えない、という感覚です。 さらに言えば、金の栞を取ってこそのクリアでした。

悪かった点

気になった点としては、『1』と『2』がメインストーリー中心の収録になっているところです。 私は単作品をプレイ済みで、内容もだいたい覚えていたため、そこまで大きな不満にはなりませんでした。 ただ、完全版のようなものを期待すると、物足りなく感じる人はいるかもしれません。

また、『3』の面白さは『1』と『2』の記憶がある前提で強くなる印象でした。 シリーズ完結編としては納得できる構成ですが、単体で気軽に遊ぶ作品というよりは、かまいたちの夜シリーズを最後まで遊びたい人向けです。

その意味では、初めて触れる人よりも、シリーズ完結作品を遊びたい人に向いた1本だと感じました。

総評

『かまいたちの夜×3』は、シリーズ完結編として遊ぶ価値がある作品でした。 『1』『2』を振り返ったうえで『3』に入ることで、完結編としての意味がしっかり伝わってきます。

特に印象に残ったのは、グラフィックの変化と怖さの関係です。 『1』と『2』ではグラフィックの質がだいぶ異なり、『2』のほうがきれいになっています。 にもかかわらず、画像単体で見たときの怖さは『1』のほうが圧倒的でした。ここは不思議でした。

中でも、『1』の死体発見シーンで、シルエット描写ではない人物が一瞬カラフルになる演出は本当に恐怖を覚えました。 きれいな絵だから怖いのではなく、見せ方や一瞬の違和感で怖さを作っているところが強く残っています。

最終的には、『かまいたちの夜3』をプレイさせるための『1』『2』だったのだと思える構成でした。 シリーズ完結編なので、かまいたちの夜を語るならこれ1本でだいたい通せます。 過去作を知っている人、そしてシリーズの終着点を見届けたい人に向いた作品でした。

かまいたちの夜×3(トリプル) -Switch

かまいたちの夜×3(トリプル) -Switch

『かまいたちの夜×3』は、シリーズ30周年を記念し、過去作のメインストーリーと完結編をセットで楽しめるNintendo Switch向けサウンドノベル