『魔法少女ノ魔女裁判』を Steam でクリアまで遊びました。 プレイ時間は40時間ほどで、遊び方としてはストーリーを楽しむことを重視して進めました。
触って最初に感じたのは、まどマギ、ダンガンロンパ、逆転裁判、そこに少しライアーゲームっぽさも混ざったような、かなり分かりやすい導入の作品だということでした。 オマージュ元が思い浮かぶぶん入りやすく、序盤から世界観やルールを飲み込みやすかったのがよかったです。
一方で、ただの模倣で終わる感じではなく、このゲームには「魔法」が事件に絡んでくるおもしろさがあります。 普通の殺人事件を追うのとは違って、どうやってそんなことが可能だったのかを考える楽しさがあり、各事件に独特の味が出ていました。
遊びやすさの面でもかなり親切でした。 オートセーブが多く、通常モードのヒントも優しいです。 オートモードもあるので、しっかり物語を追いたいときにも相性がよかったです。フルボイスなのも没入感を高めてくれたポイントでした。
良かった点
- 魔法が絡む事件の構造がおもしろい
- 魔女裁判の演出と音楽がとても良い
- キャラクターの魅力が後半になるほど効いてくる
- キャラクター同士の関係性が物語の芯になっていた
- 2周目まで遊べる構成がうれしい
- オートセーブ、ヒント、オートモードなど遊びやすさが高い
このゲームで特によかったのは、やはり事件そのものの見せ方でした。 どの事件も絶望的に見える状況から始まるので、「どうやって殺人を行ったのだろう」と考える時間がすごく楽しいです。 しかもそこに魔法という要素が加わることで、普通のミステリーとは違う発想が必要になります。ただ矛盾を指摘していくだけでなく、「偽証」という視点が入ってくるのも新鮮でした。
魔女裁判の盛り上げ方もかなり好きでした。 犯人を追い詰める場面は、1対1の対決感が強くて熱いです。 その空気を音楽がきっちり押し上げてくれるので、裁判パート全体の印象がかなり良いです。 クリア後にロス感をなくすためにサントラを買ったくらいには、音楽が強く記憶に残っています。
キャラも全体的に魅力的でしたが、特に印象に残ったのは橘シェリーと沢渡ココでした。
橘シェリーは、通常パートではトラブルメーカーとして場をかき回してくれるのがまず面白いです。 それだけでも十分印象に残るのに、裁判シーンでは感情がない感じのアクションを取るところが独特で、普段との見え方も含めてかなり良いキャラクターをしていました。
沢渡ココは、言葉づかいが悪くて態度もきつめなのに、 のことが大好きというギャップがすごく良いです。 シェリーと違って感情をすぐ表に出すタイプなのもあって、見ていて本当にいじめたくなる感じがあります。 このキャラの立ち方がかなり好きでした。 一人称の「あてぃし」も含めて、かなり印象に残る存在でした。
氷上メルルも、魔女裁判中に出してくれるヒントがちょうどよく、プレイ体験にしっかり貢献していました。
そして何より、後半になるほどキャラクターの魅力が効いてくるのがよかったです。 遊んでいるうちに、個々の言動や関係性の重みが増していき、単なる事件解決のゲームではなく、キャラ同士の物語として強く残るようになっていきました。
また、1周目で終わる作品だと思っていたので、2周目までしっかり遊べて、「まだ半分しか終わっていなかった」と感じられたのもおいしかったです。 最後まで遊ぶことで印象が強くなるタイプの作品です。
悪かった点
悪かった点は正直かなり少ないです。 大きく不満に感じたところはほとんどなかったですが、惜しい点として挙げるならここでした。
とはいえ、不満として強く残るほどではなく、あくまで「惜しい点」くらいの感覚でした。 それ以外に強く気になるところはなかったので、自分としてはかなり満足度の高い作品でした。
総評
『魔法少女ノ魔女裁判』は、分かりやすい導入で入りやすく、それでいて最後まで遊ぶとしっかり自分の中に残る作品でした。 ダンガンロンパや逆転裁判が好きな人、まどかマギカのような世界観が好きな人にはかなり刺さるはずです。
事件を追う楽しさ、魔法が絡むことで生まれる独特の推理、魔女裁判の熱い演出、そして後半になるほど効いてくるキャラクターたち。 そういった要素がしっかりかみ合っていて、ストーリーを重視して遊ぶ人には特におすすめしやすいです。
クリア後にサントラまで買ったことを考えても、自分にとってはかなり印象深い一本でした。 次回作があるなら、たぶん自分は買います。































