『マーダーミステリーパラドクス このひと夏の十五年』クリア後レビュー

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『マーダーミステリーパラドクス このひと夏の十五年』をPC(Steam)でプレイしました。 プレイ時間は15時間ほどで、おそらくすべてのストーリーはクリアしています。 難易度は簡単に感じました。

私はマーダーミステリーというジャンルをあまり知らない状態で遊びました。 そのため、ジャンルとしてどうなのかというより、推理要素のあるストーリー重視のアドベンチャーゲームとして楽しみました。

全体としては、先が気になる物語を読み進めていく楽しさが強い作品でした。 特にチャプター開始時のムービーがよく、毎回「次は何が起きるんだろう」とワクワクさせてくれます。

良かった点

一番良かったのは、ストーリーの先が気になるところです。 チャプターが始まるたびにムービーで雰囲気を作ってくれるので、新しい展開への期待感がありました。

いろいろな謎が広がっていく感覚も面白かったです。 謎が多すぎて覚えきれないところはありましたが、それでも「この先どうなるのか」を追いたくなる力がありました。

推理部分は難しすぎず、テンポよく進められました。 主人公がかなり閃いてくれるので、詰まって止まるよりはサクサク読み進められます。 じっくり自力で推理するというより、物語を追いながら要所で推理に参加するような感覚でした。

誰が発言したのか、どこに矛盾があるのかを重視しているところも良かったです。 証言を見ながら違和感を探していく部分は、推理ゲームらしさがありました。

複数エンディングがあるのも良い点でした。 ひとつの結末だけで終わらず、別の可能性を見られることで、物語に広がりを感じられました。

悪かった点

気になったのは、推理パートの展開がだんだん似てくるところです。

特に犯人当てについては、ほとんどが「アリバイがない人を見つける」ことが決め手になっているように感じました。 最初はそれで納得できるのですが、何度も続くと推理の幅というより、アリバイの有無を確認する作業に近くなっていきます。

また、証拠が集まって主人公の中で犯人が特定されたあと、一度場が解散しかけて、それを主人公が引き止める、という流れも繰り返しに感じました。 展開としては分かりやすいのですが、何度も見ると少し単調さがあります。

主人公がよく閃いてくれるので進行はスムーズですが、そのぶん自分で推理している感覚は薄めでした。 サクサク進められる良さと、自分で考える余地が少ない惜しさが同時にありました。

後半になると、うっすら黒幕が分かっている状態になったのも少し気になりました。 ただ、作品全体の評価が下がるほどではありません。先が気になる面白さは最後までありました。

システム面では、オートモード中に証拠を発見したときの表示がスキップされてしまうのがつらかったです。 スキップ機能があるのは便利でしたが、既読スキップがないところも惜しく感じました。

総評

『マーダーミステリーパラドクス このひと夏の十五年』は、先が気になるストーリーを読み進めたい人に向いている作品でした。

チャプター開始時のムービーで毎回期待感を作ってくれるところが特に良く、物語重視のアドベンチャーとして楽しめました。 推理も難しすぎないので、テンポよく進めたい人には遊びやすいです。

一方で、推理パートは後半になるほど似た流れに感じる部分がありました。 犯人当てがアリバイの有無に寄りがちだったり、主人公が閃いてくれるぶん自分で推理する感覚が薄かったりする点は惜しかったです。

それでも、全体としてはストーリーを追う楽しさが勝っていました。 マーダーミステリーというジャンルを知らない状態でも、推理要素のある物語として最後まで楽しめるゲームでした。