『超探偵シャーロックちゃん ~掟破りのミスディレクション~』クリア後レビュー

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「超探偵シャーロックちゃん ~掟破りのミスディレクション~」は、PC(Steam)でプレイしたミステリー系のビジュアルノベルです。

プレイ時間は約8時間で、難易度は普通、ストーリー中心に進めてクリアしました。 全体としては短めで、サクッと終わらせられる作品という印象でした。

フルボイスなので会話の雰囲気はつかみやすく、物語を追いながら推理を進めていく形でした。 「米井香荘(べいかそう)」という名前は、最初に見た時点でどこか不吉な感じがあり、いかにも事件が起きそうな雰囲気がありました。 「べいか」という響きから、名探偵コナンの米花町を連想したためです。

良かった点

一番良かったのは、推理の筋道を組み立てる感覚です。

ただ証拠を順番に当てはめていくというより、プレイヤーが何を誤認していたのかを詰めていくところが面白かったです。 こちらが勝手に思い込んでいたことを前提に考えてしまい、その前提自体が間違っているために謎解きが難しくなる、という作りが印象的でした。

タイトルにある「ミスディレクション」が、ちゃんとゲームの面白さにつながっていました。 情報は出ているのに、自分の見方や思い込みのせいでなかなか正解に届かない感覚がありました。

特に印象に残っているのは、TV放送に決定的な証拠がある場面です。 証拠自体は存在しているのに、微妙に見づらく隠されていて、それを見つけた瞬間がかなり気持ちよかったです。 そこに気づくまで時間がかかりましたが、その一点を見つけたことで、そこからはサクサクと謎解きが進みました。 詰まっていた原因がはっきりして、一気に視界が開けるような気持ちよさがありました。

また、出揃った情報を手がかりにして考えていく形式なので、自分で推理している感覚がしっかりありました。 短めの作品ながら、謎解きそのものは面白く楽しめました。

悪かった点

気になったのは、謎解きに入るまでが少し長く感じたところです。

人物の背景紹介や、キャラクターごとのアリバイ確認の部分が若干長く感じました。 事件や推理そのものに早く入りたい気持ちがあったので、導入部分の説明量や確認パートで少しテンポが落ちた印象です。

もちろん、ミステリーとして登場人物の情報やアリバイを整理することは必要です。 ただ、プレイ中は「早く謎解きを進めたい」と感じる場面もありました。

総評

「超探偵シャーロックちゃん ~掟破りのミスディレクション~」は、サクッと終わらせられるミステリーが好きな人に向いている作品でした。

プレイ時間は短めですが、謎解きはしっかり面白く、特にプレイヤー自身の思い込みを崩していく推理の作りが印象に残りました。 見えている情報をどう捉えるか、どこで誤認していたのかを考える部分に、このゲームならではの楽しさがありました。

一方で、謎解きに入るまでの人物紹介やアリバイ確認は少し長く感じました。 テンポよく推理に入りたい人にとっては、序盤や確認パートがやや気になるかもしれません。

それでも、全体としては短くまとまっていて、謎解きの気持ちよさもある作品でした。 長大なミステリーではなく、コンパクトに推理を楽しみたい人にはちょうどいいゲームでした。